『運命を拓く』~心で人生を乗りこえていくということ


 

心で人生を乗りこえるには

 

 

心で乗りこえるってどうやって?

 

 

そう、それは私が仏教に出会う前の自己啓発本を読みあさっていたころのこと。

まだ、日本人が竪穴式住居に住み縄文土器を使っている頃のことでございます。





 

当時の私は宗教をまったく信じていなかったので、宗教以外から正しい教えや生き方とはどういうものなのかを知りたいと考えていました。

それで宗教関連ではなく自己啓発の本をいろいろ読んでいたのです。

 

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数々の本を読みましたが、仏教以外で一番心に残ったのが中村天風先生の『運命を拓く』という本でした。

 

 

中村天風先生は「心を積極的に保つこと」を非常に大切に考えておられた方で、今でいう「ポジティブシンキング」の先駆者といっていいでしょう。

 

聞くところによると、あのテニスの松岡修造氏も天風先生がつくられた【天風会】の会員だそうで、彼の熱烈積極的生き方を見ると「そりゃ、そうだ」と激しくうなずけます。

 

 

その『運命を拓く』という本の192ページに次のような一節があります。

 

「人間は健康でも、運命でも、心がそれを断然乗り越えていくところに、生命の価値があるのだ!」

 

わたしはこの言葉に大きな衝撃を受けたのです。

「運命を心が乗り越える」とはいったいどのようなことなのか?

心を積極的にすれば、なんでも乗り越えていけるということ?

 

この言葉は私の心に焼きつき、そしてことあるごとにこの言葉の意味を考えてきたのです。




 

 

壁は続くよ、どこまでも

 

 

【頑張っても頑張っても報われないと思っているなら~それは人生におけるゴリゴリ期です】や他の記事でも書いていますが、7年くらい前に私は人生の大逆境時代に突入しました。

 

あのころはあまりに色々起こりすぎて、どうやったら乗り越えられるのかさっぱりわかりませんでした。

 

 

それでもなんとか乗り越えようと思えたのは「運命を心で乗りこえる」とはどういうものなのかを知りたい、経験したいと思ったからに他なりません。

 

わたしはどうしても知りたかったのです。

「心で乗り越えていく」というものがどういうものなのか、心で乗りこえていけば、人生にどのような変化が起こるのか見てみたいと思ったのです。

 

どんなに辛い状況にも逃げずになんとか立ち向かえたのは「乗りこえた先が見たい」という一念でした。

 

しかし「乗り越えた」と思ったら、新たな壁が現れるという状況で「これで終わり!」という実感が持てないでいたのです。




 

 

『乗りこえる』のをあきらめる

 

 

乗りこえても乗りこえても現れる壁。

 

わたしは疲れていました。

いつまで壁を登らなくてはならないのかと・・・。

 

「もう、無理」

 

 

心で乗りこえようと必死にがんばってきたけれど、壁は依然としてなくならず、現状も変わりそうになく、わたしにはもう壁を越えるのに疲れてしまったのです。

 

「がんばってもがんばっても変わらない・・・。もう、ダメ・・・」

 

 

まあ、あきらめるのはいい。

一生懸命やってきたのは事実だし自分を許そう。

 

でも、この先の人生、どうやってがんばればいいのかわからない。

何を目標にすればいいのかわからない。

 

自分の望む方向にはもう行けないけれど、まあ人生ってこんなもんなのかもしれない。

 

でも、やっぱり悲しい。

あきらめる自分が悲しい。

 

そう思いながらも、乗りこえるのをあきらめた夜、少し瞑想をしてから早めに就寝したのでした。




 

 

劇的変化が訪れる

 

 

しかし、次の日の朝、目が覚めると心に劇的変化が起きていました。

 

心が、心がものすごく軽い!

 

今まで深呼吸しても、何か胸につかえるような感じがあったのに、それが無くなっている!

 

なんだろう!この清々しい感じ!

 

「そうか!これが【受けいれる】ということか!」

 

【受け入れる】という言葉は知っていたものの、それがどういうものか今までわかっていなかったのでした。

 

では、なぜ心が軽くなったのでしょう?

 

それは、おそらく

◎現状で変わってほしいことを「変わらない」とありのままに受け入れたから。

◎現状で変わってほしくないことは「変わっていく」とありのままに受け入れたから。

だと思われます。

 

要は「ものごとは自分の思いどおりにはならん」ということを、です。

 

この『ありのままの現実を受け入れる』ことで、心に貼りついていた執着が大きくとれてしまい、心が軽くなったのだと考えられます。




 

 

『乗り越える』のではなく『受け入れる』

 

 

人生の困難に立ち向かいなんとか乗りこえようとしたとき、大きな壁にぶつかります。

しかし、その壁は自分が創りだしているということになかなか気づけません。

 

実は『問題』は乗りこえようとしたときではなく、それを受け入れたときに消えるのです。

『問題』が『問題』でなくなっているのです。

これはものすごく不思議な感覚です。

 

現状を受け入れて心が大きく変わったことで、わたしは「心で乗り越える」とはどういうものなのかということを、はっきり実感できたのです。

 

『許す』ことがわたしの人生の課題だったように、『受け入れる』こともまたわたしの人生の課題でした。

 

しかし『許す』ことが簡単ではないように『受け入れる』ということもまた簡単なことではありませんでした。

 

受け入れることができたのは、なんとか人生の壁を乗りこえていこうとがんばってきて、心に力がついたからこそできたことなんだと思います。

 

「人生を心で乗りこえていく」

 

それは『許す』ことであり、『受け入れること』であり、『感謝』することであり、またそれによって『成長すること』です。

 

みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/









記事一覧はこちら→「心を洗う」

 


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