どうして花祭りのときお釈迦様に甘茶をかけるか知っていますか?
仏教大好きポンタ丸です。
4月29日に誓教寺で花祭りが開催されました。
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又、その前日(28日)にヤサ長老ご指導の下の瞑想会があり、またその前々日(27日)の夕方からヤサ長老を交えての茶話会が行われました。
今回はその茶話会の時のお話をします。
茶話会は勉強会や瞑想会のメンバー6~7人とご住職の藤本慈照さん・副ご住職の竜子さんが参加してヤサ長老と和やかな雰囲気の下、始まりました。
参加者全員でいろいろと話しているとご住職が
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”jyuusyoku.png” name=”ご住職”] ヤサ先生、花祭りの法話はどんな内容にされるご予定ですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”yasacyourou.png” name=”ヤサ長老”] そうですね~、花祭りでどうしてお釈迦様に甘茶をかけるのかという話はみんな知ってますから、今回はどんな話をしようかと・・・。[/speech_bubble]
ちょっと待って!
そこで、これから花祭りでどうして甘茶をかけるようになったのかを聞いた話と調べた話を交えながらご説明したいと思います。
花祭りの由来
日本ではほとんどのお寺では4月8日に花祭り(灌仏会)をするそうですが、テーラワーダ仏教(南伝仏教)では5月に行われます。
テーラワーダ仏教(南伝仏教)ではこの祭りを「ウェーサーカー祭」と呼びます。
というのもインド歴で5月のことを『ウェーサーカー月』といい、お釈迦様がお生まれになったのも、完全な悟りをひらかれたのも、涅槃にはいられたのも、この『ウェーサーカー月』の満月だったと伝えられているからです。
では日本はなぜに4月8日に花祭りをするのかというと、どうやら明治時代に行われた旧暦から新暦に改めたことが直接的な原因のようです(*`^´)=3
それまでは旧暦の4月とインド歴のウェーサーカー月はほぼ同じ時期だったのに新暦に変えて行事なんかもそのままスライドさせたもんだから、他の国々より一月先駆けて行われることになってしまったということらしいです。
同じような弊害は『ひな祭り』や『七夕』なんかにもみられますよね。
『ひな祭り』は桃の節句なのに桃なんか咲いていないし、『七夕』は毎年梅雨のど真ん中にするから星空なんて見えないし、風情も何もあったもんじゃありません。
ここらへんに日本人のお上の決定に対して盲目的に服従してしまうという悪癖をみることができるってもんです( `Д´)/
さて話を戻しまして、どうして『花祭り』でお釈迦様に甘茶をかけるのかというと、お釈迦様がお生まれになった時、天界の神々が大変お喜びになり天から産湯を降り注いだという伝説によるものです。
その産湯は甘いのにベトベトしない不思議な液体だったようで、地上で似たようなものを探すと『甘茶』に辿りついたということなんだそうです。
ちなみに『甘茶』と『アマチャヅル』は全く別物なんだそうで『甘茶』はアジサイ属ユキノシタ科で『アマチャヅル』はアマチャヅル属ウリ科だそうです。
『甘茶』の葉を煎じて「甘茶」を作ります。
漢方薬局で手に入ります。
おまけ
日本のカレンダーは新暦と旧暦を併用したものにしたほうがいいんじゃないかな~と思うんです。
あるんだろうけど、メジャーじゃないですよね。
昔からの習わしや行事を大切にするためにも、季節にあわせてとり行うことって大切な事と思いませんか?
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