無駄な努力のひとつ
いやでも体はおとろえていく
「アンチエイジング」
なんというありえない言葉でしょう!
ところが人々はこの言葉におどらされ、高い化粧品を買ったり、さまざまなグッズを買ったりするのです。
しかし残念ながら何をやったって体の老化をとめることはできません。
できることといえば、適度な運動をしたり食べるものに気をつけたりして、老化を多少遅くすることくらいです。
化粧品のコピーで「マイナス5歳肌」というのがありますよね。
私としたら「だから何なんだ」という感じです。
だって「5歳」って微妙ですよね?
50歳の方が45歳に見えることなんてざらにあるし、75歳の方と80歳の方では正直あんまりよくわからないことがあります。
テレビの通販のコマーシャルなんかでも「この方、何歳に見えますか?」と写真を見せて「実は○○歳なんです!」とネタ晴らしをしますが、写真ならともかく普通に喋っている動画をみると年相応にしか見えません。
確かにしわは少ないかもしれませんが、声や雰囲気はしっかり年相応だったりするからです。
しかし、たいていの人は(特に女性)は1歳でも若く見られたいと思うもの。
それは何故かといいますと強い【生存欲】があるからです。
この【生存欲】のせいで、化粧品会社の思惑にひっかかり、わたくしたちは高い化粧品やサプリや美肌グッズなんかを買ってしまいます。
ついには顔に注射をしたり、整形手術をしたりまでします。
【生存欲】は「生きていたい、死にたくない」という欲なので、「年をとりたくない」という思いに執着してしまうのです。
しかし、残念なことに瞬間瞬間わたしたちの体は老化していき、死なない限りそれをとめることはできません。
執着を小さくする【魔法の言葉】
体は一瞬一瞬衰えていきますが、心は「衰えてほしくない、若いままでいたい」と若さに執着します。
この執着が強ければ強いほど年をとることがとても苦痛になります。
「いつまでも若くありたいけれど、若くありつづけることは不可能である」
これは自然法則で、逆らうことはできないのですが、人はこの法則になんとか逆らおうとするのです。
するとものすごく苦しい生き方になります。
なんとか若さを保とうと大金をつぎ込んで、さまざまなことをしますが【老い】には絶対勝てないので、心を病んでしまう人もいます。
何度も整形手術をしたりするのは、その典型ですね。
そこまでしても、結局はよぼよぼになって死ぬのなら、まったくのお金と時間の無駄使いです。
誤解のないように申しますが、別に「女を捨てろ」と言っているわけではありません。
「老いること」に恐れをだき、「若さ」に執着するのは苦しみなのでやめたほうがいいですよと言っているのです。
しかし、どうしても私たちは「若さ」に執着してしまうもの。
そこでみなさまに、スマナサーラ長老から教えていただいた執着を弱くする【魔法の言葉】を伝授したしましょう。
それは・・・、
「体は年をとるけれど、心は年をとらない」
これは数年前の瞑想実践会での法話でスマナサーラ長老がおっしゃった言葉なのですが、この言葉ものすご~く私の心に響いたのでした。
「心は年をとらない」
そう、体はいやでも年をとっていきますが、心はいつまでも若いままでいられるのです。
なんて素敵( ゚∀゚)!
この言葉を聞いてからというもの私の『若さへの執着心』はかなり減っていったのでした。
この言葉の効果的な使い方
それでは、ここでわたくしの体験をもとにこの言葉の使い方を伝授いたしましょう。
それは先日のこと、鏡を見ながら「そろそろ髪を切りに行かなきゃ・・・」と思いつつ髪をかき上げてみると、なんとしばらく見ない間に白髪がものすごく増えていたのです!
「ぎゃ~っ!!!白髪がめちゃ増えているぅ~!」
数年前のわたくしだったら、ここでドーンと落ち込んだことでしょう。
しかしこの魔法の言葉を手に入れてからのわたくしはちょっと違うのです!
「たしかに白髪は増えたけど~、でも心は年をとらないんだもんね~」
こう言うとまったく心に落ち込みが生じません。
老いることへの苦しみが生じないのです。
これは本当に楽です。
その上で、しっかり髪を染めればいいのです。
みなさまも今後は、お肌にしわができてもシミができても「でも、心は年をとらないんだもん♪」と言いきかせてみてください。
心が落ちついて、通販のコマーシャルを見て衝動的に高い化粧品を買ってしまうというようなことが起こりにくくなることでしょう。
ちなみに皮膚科の先生に聞いた話ですが、お肌のシミは飲み薬では効かないそうです。
【肝斑(かんぱん)】には効果のある飲み薬もあるそうなので、その際は皮膚科か薬局に行って聞いてみられるといいでしょう。
また【麹菌(こうじきん)】はシミに効果があると学会でも認められているそうなので、そのような基礎化粧品を使ってみてもいいかもしれません。
ところで私がこの冬、一番おすすめだったのが「ワセリン」です。
ものすごい保湿力で、夜塗って寝て朝起きても超シットリ(-ω-`*)
もはや手放せません。
しかも安価。
唇に塗っても、超シットリなのでリップもいりません。

はぁ~♡「ワセリン」なんて高コスパなんでしょう!
高い保湿美容液を買わなくとも「ワセリン」で十分とわかった冬でございました。
この言葉の【落とし穴】
しかし、この言葉には思わぬ【落とし穴】がございます。
こちらもわたくしの経験をもとに皆様にご報告いたします。
それは、去年のハロウィンで会社の同僚からホームパーティーに招かれたときのことでございます。
近所の小学生もやってきており、その子たちとも一緒に遊んだのですが、恐ろしきは日ごろから「心は年をとらないんだもんね」と言いきかせていると、子供たちと遊ぶときは心が子供にもどってしまうということです。
そのせいか、気づくとハロウィンの仮葬をしたまま、住宅街を子供たちと鬼ごっごをして走りまわっている自分がいたのでした。
もし、年配の方が私の姿を見たら「変質者」と思われたかもしれません(^◇^;)
さて鬼ごっこが一段落して、みんなでおしゃべりしていると、子供たちから「ね~、ポンタ丸さんは何歳なの?」と聞かれたのです。
そのとき私は
と思ったのでございます。
ここで「実は~、あんたらの父ちゃん、母ちゃんより年上~」などど正直に言おうものなら
と言われることは目に見えているではございませんか!
このときは霊感のまったくないわたくしでも、超有名占い師並みに自分の未来を視ることができたのでございました。
しかし、こういうとき仏教では嘘は言ってはいけないことになっております。
ですので「女性に年を聞くのは失礼なんだよ~」と言って、本当は自分が大人気ないことをごまかしたのでございました。
その上で「心は年をとらないから、年がいくつでも関係ないんだよ」と更にごまかしたのでございました。
ふぅ~、なんとかごまかせてよかった、よかった( ゚∀゚)
わたしも大人になって汚れちまったな!反省!
ご報告
さて2月26日~28日まで誓教寺で女性限定の「瞑想ミニ合宿」が行われました。
「仏教なんでもセンター」も3月18日の落慶法要に向けて、工事が進んでおります。
関連記事:お布施は清らかな心で~【欲】から離れる
合宿中に、工事の足場が撤去され、外壁がきれいに塗装された姿を見ることができました。
まあ、なんてステキ(*゚∀゚*)!

まずは3月19日に瞑想実践会の「初心者指導」が行われ、4月1日は地域の皆様と「芋煮会」を予定しています。
私も参加予定です。
とても楽しみです。
さて、2月もこのブログの広告収入で1万円ほど、お布施をさせていただくことができました。
これもみなさまが広告をクリックしてくださったおかげです。
ありがとうございます。
そしてこのお布施で得た功徳を、広告をクリックしてくださった皆様、そしてすべての生きとし生けるものへ随喜し、回向(えこう)いたします。
みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/