ひたすら心の浄化
今の自分を超えていくために
前回書きましたが、大嫌いな人が自分からいなくなるためには、自分の心を少しずつでも成長させていくしかありません。
それが自分の課題だからです。
みなさまのなかには、自分は悪くないのに理不尽にいじめられたりして怒りマックスになっておられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、だからといって「自分は悪くないから変わらなくてもいい」という理由にはならないんですね。
この世界はすべて「因果法則」でなりたっています。
「原因があって結果がある」ということです。
なんらかの原因があって、今の自分の状況があるのです。
当時のわたしも含めての話ですが、わたしたちは「自分は何も悪いことをしていないのに」と思ってしまいがちです。
でも、それって本当はただ自分が気づいていないだけで、実はいろいろと問題を抱えているし、いろいろとやらかしちゃっているもんなんですよね。
『自分は正しい、悪くない。悪いのは他人』と思い込むのではなく、自分の心の問題に気づくことこそが心を成長させるということと言えるでしょう。
では心を成長させていくためにどのようなことをすればいいのか、わたしが実際にやって効果があったと実感できたものをご紹介していきたいと思います。
ひたすら心を観察する
「もうこれだけやっておけば大丈夫」ということはないんですけど、まあほぼこれですね。
ひたすら自分自身を客観的に観察する。
これで何が変わるんだと思われるでしょうが、これで自分に対する「気づき」が得られるんですね。
この「気づき」こそが心を大きく変えてくれるのです。
「気づき」があると、その瞬間心がグンッと成長します。
この「気づき」が増えてくると、ある日突然に嫌いな人がいなくなるという経験をされることになるのです。
不思議なんですが、おそらく「業(カルマ)」が関係しているのだと思われます。
大きい気づきになると「これが(課題の)答えだ!」ということがわかったりします。
するとしばらくして嫌いな人が仕事を辞めて行ったりするのです。
ほんとうに不思議です。
自分を客観的に観るとは
さて、いざ自分を観察するといっても、やりかたがよくわからないと思います。
自分自身を観察するのに一番重要なことは「自分を客観的に観る」ということです。
例えば、怒りがわいたら「怒り」、痛みがあったら「痛み」など、感情や感覚に付箋(ふせん)を貼っていく感じで観察します。
自分が「怒っている」とか、自分が「痛い」と感じるのではなく、別の人が「怒りを感じている」というような感じで「怒り」と観察するのです。
インナーチャイルドをイメージしやすい人は、そういうのも取りいれて観察してみてもいいかもしれません。
要は自分を客観的に観察することが大切なのです。
自分自身にとって、一番おそろしい敵はなんだと思われますか?
それは「妄想」なんです。
この「妄想」こそが自分の人生をどんどん悪い方向へと向かわせる悪魔なのです。
「怒り」の感情がわいたとたん、その怒りの感情にあわせた妄想が頭の中をフル回転します。
そうするともう理性的な判断はできなくなります。
そして自分の感情のまま行動して、さらに状況を悪化させるという悪循環に陥ってしまうのです。
この悪循環から抜け出す方法が「自分自身を客観的に観る」ということなのです。
「自分自身を客観的に観る」ことで怒りの妄想をブロックするのです。
このようにして心をコントロールし、浄化していくのです。
では、自分自身を客観的に観る方法をご紹介していきましょう。
瞑想
まずは瞑想です。
瞑想というとみなさまは怪しいとか思われるかもしれませんが、ここでご紹介する瞑想法は「ヴィパッサナー」といって自分を観察する瞑想法です。
記憶に新しいところだと「マインドフルネス瞑想」としてマスコミでもさかんに紹介されたので覚えている方もおられるでしょう。
Googleの社員も取りいれているという瞑想法ですね。
実のところ「マインドフルネス瞑想」というのは、ストレスMaxのアメリカ人が仏教の瞑想のメソッドをストレス軽減法として取り入れたものです。
しかしこの瞑想方法は単なるストレス軽減法などという浅いものではないのです。
自分自身を徹底的に観察し、さまざまな気づきを経て、最終的には悟りにまで達するという、お釈迦様の卓越した智慧でつくられたものすごい瞑想法なのです。
瞑想方法はこちらを参考にしてください。
瞑想方法をもっと詳しく知りたい方は書籍もいろいろとありますので、是非読んでみてください。
こちらはKindle Unlimitedだと0円で読めます。
おすすめです。
わたしの経験からすると、初心者はまずは『立つ瞑想』や『歩く瞑想』を徹底的にやってみてください。
『座る瞑想』は妄想が出てくるとすぐに姿勢がくずれてしまいがちです。
瞑想は姿勢がとても大切なんです。
まずは『立つ瞑想』や『座る瞑想』で、ご自身の姿勢をつねに確認しながらやってみてください。
正しい姿勢とはどういうものかを知るのに参考になった本はこちら
日常生活における心の観察と浄化
観察は、瞑想だけではなく日常生活でもおこないます。
歩くときは「右、左、右、左」と意識して歩きます。
手を伸ばすときは「伸ばす、伸ばす」
ドアノブを回すときは「回す、回す」などなど
気づいたら、ご自分の動きひとつひとつに付箋(ふせん)を貼っていってください。
これを仏教用語で『サティ』といいます。
特に、みなさまの現在の状況では怒りを感じることが多いでしょう。
そういう場合も怒りを感じたら「怒り、怒り」とサティをいれてください。
この「サティ」をいれることで、怒りに気づき怒りを鎮める効果があるのですが、強い怒りにとらわれるとなかなかそうもいきませんよね。
怒りが暴走して、心はひどい妄想でいっぱいになってしまいます。
そういうときに是非試してほしいのがこちらの記事です。
この方法はわたしが強い怒りや落ち込みを感じて心が嵐のようになったときに、少しでも妄想を入れずに自分の心を客観的に観ようとして苦肉の策であみだしたものですが、世の中は広いです。
なんと同じことをしている人がいたんですね~(^_^;)
嫌いな人が去っていく方法で、ほかの方はどのようなことをされているのか、Kindle Unlimitedの3か月無料お試しに申し込んだときに、いろいろと0円の本を読んでみたのですが、そのとき見つけたのがこの本です。
こちらの本もKindle Unlimitedだと0円で読めるので、是非読んでみてください。
こちらの方が仏教を勉強されたのかどうかはわかりませんが、もし独自に開発したメソッドなのだとしたら、大した知恵をお持ちですよ。
すごいと思います。
私自身はこの方法で嫌いな人が去っていくと自覚していたわけではないのですが、確かにやっていたら去っていったので効果はあるといっていいでしょう。
ただみなさまが同じことをしても、すぐに効果がでてくるかといったら、おそらく出てこないと思います。
なぜかというと、このような本を書かれる方というのは、さまざまな経験をされて知恵を蓄積されているので、人格がかなりできあがっておられるのですね。
そういう方と、これから心を浄化して知恵をつけるためにがんばりますという初心者が同じことをしても、効果がでてくるのに違いが出てくるのは当然のことです。
みなさまは、ほかの方法もいろいろと試されて、心を浄化し知恵を得られるようがんばってみてください。
【大嫌いな人が去っていくレッスン(Part4)~怒らない練習編】に続きます。
みなさまが幸せでありますように(*゚▽゚)ノ