ショートムービーのようなMV
Fly with me
4月29日公開のmillennium paradeの『Fly with me』
【攻殻機動隊 SAC_2045】の主題歌です。
ほんと「攻殻機動隊」って、いつの時代になっても人気がおとろえませんね。
このMV、King Gnuの常田さんとその仲間たちがこだわって創っただけあって、ものすごいクオリティになっています。
5分という短い時間にもかかわらず、映画を1本見たような満足度。
もう、さすがとしか言いようがありません。
並行する二つの世界
さて、この歌の歌詞の中の世界は「搾取する側とされる側」を描いており、もう一方のMVの中の世界は「ゲームをする側とそのゲームの中で戦う住人側」を描いています。
この二つの世界をリンクしているのが「自由になるために、自分の住む世界が虚構であることを見破る」ことなんですが、これって私たちが住むこの現実世界にもあてはります。
仏教でいうところの「色即是空」ですね。
さらには、この歌は『攻殻機動隊』の主題歌になっているだけあって、MVも『攻殻機動隊』のオマージュのような仕上がりになっていて、これがまたファンにとってはたまらないのです。
わたしもいくつか『攻殻機動隊』観てますけど、草薙素子さんはあこがれの人です。
常田さん
実は前にも書いているんですが、King Gnuの歌詞をひととおり読んで感じたのが、漠然と常田さんがこの社会で生きることへ憤りを感じているのではないかということだったのです。
そして、この『Fly with me』では、その憤りがはっきりと描かれているので「ああ、やっぱりそうだったんだな」と納得いたしました。
また歌詞にしても曲にしても、King Gnuは日本で売れる歌、millennium paradeは常田さんが自分の世界観を歌にして、しかも海外をも視野に入れてというように、はっきりと分けていらっしゃるようです。
ファンにしても自分の音楽についてこれる人だけついてきてくればよいというスタンスのように感じます。
やはり才能のある人というのは、大衆に迎合することなく自分を表現したいと思ったら、それをやりとげる力をお持ちなんですね~。
( ゚д゚) うん、やっぱりすごい
感情移入しすぎてしまう
「Fly with me」は4月22日に音楽配信されたので、曲自体はアプリで聴いていたのですが、MVはYouTubeで見ることができるし字幕を日本語にすると、そのぶん世界観がより細かくわかるのですごく助かります。
それで日本語の字幕を見ながら、音楽を聴いていたのですが
“Where we can stare at the world beyond the waves
It’s been there for all this timebut we were blind folded and our wings were tide
but now I know this game was just a shallow trick””(そこは波の向こう側に見える世界のようで、実はずっとそこにあったんだ。
だが俺たちは目隠しをされ翼も繋がれていた。
でも今このゲームはただの子供だましだってわかったんだ。
)”
ここのフレーズでグッと胸がつまってしまい、泣きそうになってしまったのです。
うん、やっぱり常田さんわかってる。
しかし、次の
“Yeah I’m done who’s up for a higher trip?”
”(一緒にもっと高く飛びたいやつはいないか?)”
のところで
「飛びたい!」と思ったその瞬間に「お前はまだ飛べない」と頭で急ブレーキがかかってしまったのです!
( ゚д゚) は・・・?
せっかくいい夢を見ていたのに、いきなり叩き起こされて、夢か現実がわからなくてボ~っとしてしまうような感じ。
( ゚д゚) しまった!感情移入しすぎた!
仏教を勉強しているせいなのか、どうもこういう「悟り」にかなり近いフレーズに対しては、調子に乗ってしまうと強制的に現実に引き戻されてしまうようです。
( ゚д゚) あ~ぁ、せっかく入りこんで聴いていたのに~
また、ラストでは若干10歳にして、自分の世界のからくりを見破ってしまうEUGENE君。
おそらく、世界広しといえども本気でEUGENE君に羨望と共感とわずかな嫉妬の感情を抱いているのはわたしくらいのもんでしょう。
うん、でも、まあいい。
今はまだ飛べないけれど、いつかわたしも飛べるようにがんばるから。
そこらへん、わたし、ものすごくあきらめが悪いから。
明るい常田さん
MV見た??https://t.co/XNB78fcjiA pic.twitter.com/Y0YmN92BRy
— millennium parade (@mllnnmprd) April 29, 2020
わたしの中で、常田さんて『寡黙』というイメージがあって、しゃべることが苦手な人なんだと思っていたのですが、こちらの動画では自分たちがイメージした以上の作品をみんなで作り上げることができた喜びを熱弁しておられるので、見ているこちらまで嬉しくなってしまいました。
こんなに明るく話される時もあるのですね。
もちろん、何回も観てますよ~(*^▽^*)
でも1回目観たときみたいに、あの世界に入りこみたいのに、もう入りこめなくなってしまったのが悲しい( ・´ω`・ )
常田さんと新井さんと勢喜さんとこのMV制作に関わられたすべての方々に最大級の敬意を。
そしてみなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/