大逆境時代を乗り越えるために私もいろいろやりました
今回はホ・オポノポノについて
ええ、わたくしも大逆境期、名付けて「ゴリゴリ期」を乗り越えるために、それはもうさまざまなことをやってきたのでございます。
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それもけっこう徹底してやりました。
そしていろいろとやった上で、やはり仏教(テーラワーダ仏教)が一番こころを成長させてくれ、また逆境を乗り越えるのを助けてくれたと断言できます。
しかし、今回はホ・オポノポノについて少し書こうと思います。
さて、私が大逆境時代、なんとか乗り越えようと、何をすればよいのかと途方にくれていたときに出会ったのが「ホ・オポノポノ」だったのです。
それまでも「ありがとうございます」とたくさん言うといいことが起こりやすいとかはホ・オポノポノを知る前から聞いていました。
しかし、ホ・オポノポノは「ごめんなさい」・「許してください」・「ありがとうございます」・「愛しています」という言葉をいうことで、潜在意識の中の記憶を消していき、問題を解消するという少し目新しいメソッドで、私にぴったりだと思い試してみることにしたのです。
では、やり始めてから、どんどん問題が解決されたかというと、まったくそのようなことはなく、むしろ事態はどんどん悪化していきました。
ありがとうございますというと状況が悪化するときがある?
何かで読みましたが、そのようなメソッドをすると、状況がむしろ悪化することがあると書いてありました。
何故かというと、本来ならもっと悪い結果として受け取るはずのものが、そういうメソッドをすることによって、スケールダウンして自分に起こったからなのだそうです。
簡単にいえば「もっとひどくても文句は言えないのに、そのくらいですんでよかった」ということです。
だから、それくらいですんでよかったと感謝しなさいとありました。
しかし、私の場合あまりにどんどん色んなことが起こったため、あれ以上ひどいことが起きていたら、確実にこころを病んでました。
人によっては、そういうメソッドはやっても地獄、やらなくてもいつかは地獄をみるということになりそうです。
まあ、それが自分の乗りこえなくてはならない「カルマとしての課題」なんでしょうが、あ~、あれはきつかった!
なんかパンドラの箱を開けて、ひどい事がいろいろ起こったあげくに「感謝しなさい」と言われても・・・・というような気持ちになるのは私だけでしょうか?
ホ・オポノポノもサマタ瞑想のひとつと考えられる
仏教を学びはじめて、瞑想には二つの種類があることを知りました。
一つは「ヴィパッサナー」、これはこころの動きをを精緻に観察していくことで智慧を開発していく瞑想です。
もう一つは「サマタ」、これは一点に集中して心の動きを止める瞑想です。
ヴィパッサナーは「観瞑想」、サマタは「止瞑想」とも呼ばれます。
先日、ご紹介した「慈悲の瞑想」もサマタ瞑想になります。
瞑想に関する記事はこちら:
ホ・オポノポノの場合も「ごめんなさい」・「許しください」・「ありがとうございます」・「愛しています」をずっと繰り返し言い続けることで、頭の中に雑念を生じさせないという効果があります。
しかし本当に「潜在意識の中の記憶の消去」をしてくれているのかどうかは不明です。
わたしも3年やってみましたが状況が好転したと思えるようなことは起こりませんでした。
というより「起こったと思ったら、すぐにだめになってしまい、むしろ状況が悪化した」というようなことがあり気持ち的に非常に辛くなったということはありました。
3年やってみての感想
仏教を勉強しながら、瞑想もできるだけ時間をとってやっておりましたが、ホ・オポノポノも同時にやるということを3年続けました。
なぜかというとホ・オポノポノのメリットは言葉が短いためとても言いやすいんですね。
なので慈悲の瞑想をするより、日常生活においてはやりやすかったというのが大きな理由です。
しかし、状況はまったく好転しないし、心が非常に辛くて、ありがたいと思えない状況の中で「ありがとうございます」と言い続けていると、しだいに体に不調が現れてきました。
胸がドキドキしたり、のどに何かが詰まっているような感じがしたりし始めたのです。
これはいけないと調べてみたら「パニック障害」になりかけていたようでした。
それでもうこれ以上やってもダメだとホ・オポノポノをきっぱりやめることにしました。
やはり自分に合わない言葉を言いつづけることは、こころにとって大きな負担になります。
『慈悲の実践(フルバージョン)はじめにお読みください』を読むと、自分にあった言葉ではないと瞑想は進みませんと書いてありました。
おそらくそういう理由もあってホ・オポノポノも4つのことばがあるのだと思います。
これを読まれている方でホ・オポノポノを実践されている方がおられましたら、よく自分の心と相談しながらやってみることをおすすめします。
自分が合わなかったから、みなさんやめたほうがいいですよというような乱暴なことを言うつもりはありませんが、自分のこころに合わないことばを言いつづけるのは、こころに負担が大きいし、むしろ逆効果ということもあるということは覚えておいてください。
そして、やはり私といたしましては、せっかく「慈悲の実践フルバージョン」が紹介されましたので、同じやるならこちらの中から一番自分にあったフレーズを見つけてくちずさむのが、一番こころを変えていけますよとおすすめする次第です。
みなさんも、事態を好転させるのに色々試してみておられると思いますが、くれぐれもこころに更に負担をかけることのない方法をお選びくださいね。
関連記事:『慈悲の実践(フルバージョン)釈迦牟尼仏陀の世界』