隔離生活におけるストレス
嫌いな人と生活する苦
スマナサーラ長老の初期仏教Q&A(26 April 2020 ゴータミー精舎からライブ配信)録画|ブッダの智慧で答えます
4月26日にテーラワーダ仏教協会からライブ配信されたアルボムッレ・スマナサーラ長老の初期仏教Q&Aの一番最初の質問が
Q:嫌いな人(夫)を気にせず生活するには
コロナで夫が家にいるようになり、毎日ストレスです。
昔のような恋愛の気持ちはすでになく、冗談や世間話をするのも苦痛でした。
コロナで外に出られず、三食顔を合わせ、家の中ですれ違う回数も多くなって、息を止めて歩いています。
自分は勝手だなと思う反面、無常ってこういうことかなと考えたりしています。
別に、夫を生涯愛さなくてはいけない決まりもないし・・・。
お金があれば離婚するのにな。
コロナが終わったら働こう、と思っています。
離婚するまでの期間、嫌いな人(夫)とできるだけ心穏やかに暮らすにはどうしたらよいですか?
というものでした。
わたしたち仏教徒というのは慈しみの心を養うことを日ごろからかなり意識して生活しているのですね。
家族ともなんとかうまくやっていこうと努力するわけです。
ですから、ここまでの直球どストレートな質問というのは日ごろはほとんど出てこないのです(^◇^;)
普通の生活なら、嫌いな人(夫)とも顔を合わせる時間も少なくてなんとか我慢できていたけれど、コロナで四六時中顔を合わせなくてはならなくなって、もはや我慢できなくなったということなんでしょう。
すべてが無常ですから、心もずーっと変わっていく以上、気持ちもまた変わっていくので、かつては好きだったけれど今は嫌いになってしまったというのも仕方のないことなんですね( ・´ω`・ )
おそらく隔離生活を強いられている都市部では多くの家族でこのような感想をもって生活されている方が増えているのではないかと推察されます。
移動を制限されるだけでかなりストレスが溜まるのに、家庭内もストレスの原因になると逃げ場がありませんもんね。
ではわたしたちがこのような状況に陥った時、どのようなアプローチをとればいいのでしょう。
スマナサーラ長老の答え(一部)
くわしくは動画を見ていただくのが一番ですが、簡単にスマナサーラ長老の答えを抜粋しておきます。
1.そもそも人は人と仲良くするのはあまり上手ではない
2.人間関係(生命関係)というのは煩わしいものである
3.オーケストラの楽器は違う音色を出して調和しているように、人も個性をお互いに尊重しなくてはならない
4.日本はそれぞれが孤立した生活をすることを選んでしまった
5.昔はみんなが仲良くすることが一番重要だった
6.コロナによって、家族と仲良く過ごすにはどうしたいいかという学びのときがきている
7.人には個性がある以上、自分だけの個性を尊重して他人の個性は尊重しないというのはありえない
8.相互理解でなんとか家族が仲良く生活できるようにがんばってみる
以上です。
みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/