山歩きは趣味のひとつですが
自然の中を歩くと心が落ち着いてくる
【絶対絶命の大ピンチ!~スズメバチに取り囲まれたら(パート1)】でも書きましたように、私は実家の犬を連れてよく山登りにでかけます。
※ ひとけのない山です。
山登りを始めたのは、私が『ゴリゴリ期』と名付けた人生のスーパーMAX逆境期に突入して非常に心がささくれだっているときでした。
『ゴリゴリ期』についての関連記事:
頑張っても頑張っても報われないと思っているなら~それは人生におけるゴリゴリ期です
別に辛い心の状況をなんとかしたいと思って、山登りをはじめたわけではなく、たまたまその頃、友人に誘われたからです。
しかし、それが私にとって非常によい方向に働きました。
森の中を歩くと、やはり心が非常に落ち着きましたし、何より体を動かし汗をかくことが質のよい睡眠をもたらしてくれるためか、よく眠れたのです。
同時にうちの犬の運動不足も解消され正に一石二鳥。
それで、仕事が休みの日はできるだけ山に登りに行くようにしました。
犬が一緒なので、一人でもよく登りに行きます。
一人で山を歩きながら、【歩く瞑想】をしたり【慈悲の瞑想】をすることで体と心のデトックスをするのです。
山に行けないときには
しかし、私もそんなにいつもいつも山に登りに行けるわけでもないし、けっこう準備も大変だし、でも緑の中を散策したいというときのために近場に何か所かそういうところを確保しています。
田舎だとこういうところが非常に融通がきくのです。
私のもっともお気に入りの場所は車で30分くらいにある峡谷(というほど大げさなものでもない)の人気のない遊歩道です。
とはいえ、それでもお昼あたりになると歩いている人もいるので、朝早くに行くようにしています。
昨日(日曜日)も犬を連れて、朝も早くから行ってきました。

遊歩道を瞑想をしながら歩く
夏場は、虫やへびや他の野生動物の活動が活発なので、山にも登らないのですが、だんだん朝は涼しくなってきたので、そろそろ活動を再開しようかなと、準備運動をかねて、お気に入りの遊歩道に犬を連れて行くことにしました。
私も犬も何十回と来ている場所なので、お互いに慣れたもので、それぞれのペースで歩くのですが、歩いているときに出会って一番怖いのは「マムシ」。
私はもちろん「マムシ」に出会ったとしても、その場をそーっと離れるからいいのですが、問題はうちの犬です。
うちの犬はハチは大嫌いになりましたが、ヘビに対してはそうでもないから困るんですね~。
なにしろうちの犬は何度が山でヘビを見つけたとき、かみ殺しているので、ヘビの幸せのためにもお会いしたくないのでした。
毒のないヘビならまだしも、マムシにちょっかいを出したら命にかかわりかねないので、毎回「マムシにはちょっかい出すんじゃないよ」と言いきかせているのですが、言ってわかるはずもなく「へ~、知らん」みたいな態度で走り去っていってしまうので、心配はつきません。
そういうこともあって、遊歩道を歩きながら【慈悲の瞑想】をするときにはおのずと力がはいります。
できれば、ヘビにもクマにもイノシシにもお会いしたくないし、お会いしないのがお互いの幸せのためです。
「お互いの幸せのために、会わないようにしましょう」と念じながら【慈悲の瞑想】をしながら歩くのですが、そのせいもあるのか今だにマムシを見たことはありません。
※もちろん、クマにもイノシシにもでくわしたことはありません。
不思議なこと
さて、うちの犬は外犬なので、日ごろは繋がれて飼われているので、こういう場所で自由に走りまわれると、うれしくて仕方ないらしく、一度走っていってしまうと、しばらく姿を現しません。
そういうとき「そろそろ戻っておいで~」と犬がこっちに走ってくるイメージを思い浮かべながら、心の中で呼びかけると、ほぼ100%すぐに姿を現すのです。
何回やってもそうなので、自然の中で心が通じあっているとそんなことも起こるのかな~と思います。
大声で呼ぶ必要がほぼないので、お互いに自由なペースで遊歩道の散策を楽しむのでした。
※ただし他の山では迷子になるといけないので、分岐などではしっかり呼び戻すようにしています。
山では心が通じ合っても・・・
散策を終えて、10時前には家にもどったのですが、犬を車から降ろして首輪につけている鈴をはずしてやろうとしたとき、久々の自由をもっと満喫したいと思ったのか、犬がいきなり私の手をすりぬけて走って逃げていってしまったのです。
「いけないっ!来いっ!」
厳しい声で私が声を上げると、うちの犬は立ち止まり、こっちをじっと見たかと思うと
「やなこった!」
そういわんばかりに、全速力で走り去っていってしまったのでした。
一瞬、唖然とする私( ゚д゚)
だってお前さっきまで、ものすごいお利口さんだったじゃないか~!
「ゴォラァ~~~!待たんか~!(#゚Д゚)」
直後に住宅地に響きわたる私の怒号。
その後、200mくらい走って、人様の家の庭でくつろいでいるとことを確保したのでございました( ノД`)
山の中では心が通じ合っても、日常生活にもどるとお互いのエゴが強くなってしまうということしょうか。
ちなみに、うちの犬追いかけているとき、私から【慈悲心】は欠片もなかったということを白状しておかなくてはなりません。
このように仏道とは3歩すすんだように見えても、あっというまに2.99(以下100桁続く)歩くらい後退してしまうものなのです。
まだまだ歩まなくてはならない道のりは長いのでございました。
関連記事: 絶対絶命の大ピンチ!~スズメバチに取り囲まれたら(パート1)
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