瞑想をする意味と効果


 

【瞑想】ってなんのためにするのか?

 

前回の記事で「食事の観察」という瞑想について書きましたが、そもそも瞑想とはなんでしょうか?

瞑想をすることで、どういう効果があるのでしょうか?

今回は瞑想をする意味と、その効果について書いていきたいと思います。

 

※ 注) 前回の【食事の観察】もそうですが、今回の内容も 日本テーラワーダ協会のゴータミー精舎で行われたスマナサーラ長老による『瞑想の初心者指導』で言われた内容をまとめ、わたしが少々加筆しています。

スマナサーラ長老

 

瞑想をする意味

 

昨今、瞑想がブームになっています。

『マインドフルネス』という言葉を目にした方も多いことでしょう。

このGoogleの社員も実践しているというアメリカから渡ってきた『マインドフルネス』という瞑想法は、そもそもは仏教の瞑想トレーニングの中の「観瞑想(ヴィパッサナー)』にあたるものです。

 

この『観瞑想(ヴィパッサナー)』をすることで、心にどのような影響をあたえ、どのような効果を得られるのでしょうか?

 

 

瞑想とは『今』をチェックすること

 

わたしたちは今、生きています。

「わたし実は死んでいるんですよ~」ということは成りたちません。

 

では、そもそも「生きる」というはどういうことなのでしょうか?

 

「生きる」というのは様々な機能が働くことで成りたっています。

しかし、あんまり色々と機能したり行動したりしているので、実際のところ何がどのように機能しているのか私たちはおおざっぱにしか解っていないのが実情です。

 

そこで瞑想をすることで「どのように何が機能しているのか」ということを丁寧にチェックしていきます。

そうやって「生きるとは何か」というデーターを膨大にとり続けていきます。

 

そうして、データーがそろうと自動的に答えは導き出されてきます。

それが【解脱】です。

 

データーをとるうえでの注意点

 

では、ここで「生きるとは何か」というデーターをとるうえで何に気をつけなくてはならないのかというと「善し悪しの判断をしない」ということです。

 

私たちは、すぐに状況に対して「善い」・「悪い」の判断をしてしまいます。

例えば「足が痛いのはイヤ」とか「寒いからイヤ」とか、すぐにそいういう判断を下してしまうものです。

 

実は「足が痛い」というのは、さまざまな要因で起こる一時的な状態です。

「足が痛いからイヤ」というのは【過去】が必要になります。

「前の感覚」がよかったから「今の感覚」はイヤという判断を下してしまうのです。

 

しかし過去というのは存在せず、将来も存在しません。

あるのは「今、この瞬間」のみです。

 

データーをとるのに必要なのは「主観」ではなく「客観」です。

ですから状況に対して「善い」・「悪い」という主観的な判断はNGです。

「イヤだ」と判断するのは【無知】の煩悩です。

 

「今、この瞬間」の状態に対して主観的な判断をいれないことが瞑想するうえでの重要なポイントです。

 

 

瞑想実践の正しいやり方とは

 

そこで「主観的な判断」をいれないデーターをとるために、どのように瞑想をすればいいかと申しますと、ズバリ「思考・妄想をしないこと」です。

 

瞑想で「客観的なデーター」をとりながら、それに対して判断を下さないようにします。

瞑想をして淡々と客観的にデーターをとるのです。

 

「光が見えた!」とか「不思議な体験をした!」とかそういうことも起こり得ますが、そんなことはどうでもいいことなのです。

宗教の世界でしたら「おぉ~、なんと素晴らしい経験でしょう!あなたは神に触れたのです!」とかなんとか言っておだてますが、脳がこわれただけです。

【解脱】には達しません。

たとえ、そのような神秘体験などが起きたとしても放っておいて、データーとして淡々と観察するようにします。

 

「正しい結果」というのはデーターが揃えば必然とあらわれるものなのです。

 

「正しい結果」が得られると、必然的に【智慧】が現れます。

 

「悟った方」というのは「智慧のある方」ということです。

では【智慧】とは一体どんなものなのでしょう?

 

【智慧】ってどのようなもの?

 

【智慧】と申しましても、どのようなものなのか正直ピンッとこないという方がほとんどであろうと思います。

 

そこで簡単な例をあげますと、例えばあなたが両手にそれぞれボールを持って、どちらが重いかを判断しなければならないとします。

しかし、違いが微妙すぎてよくわかりません。

そこで、持ちかえてみたり、一個ずつもってみたりするのですが、やはりよくわからない。

 

しかし、ここで天秤があると一発でどちらが重いかがわかります。

普通のはかりだと重力の関係で地球上と月とで重さが変わってきますが、天秤だとそのような違いさえありません。

月だろうが、火星だろうが、1㎏は1㎏。

つねに結果は同じです。

 

【智慧】というのは、この天秤のようなものです。

 

どのような問題に対しても正しい結果(答え)が一発で出てくるのです!

なんと便利!

生きることも超簡単にらくらくこなせる!

【智慧】こそ手に入れるべき人生の『至宝』なのです。

 

だからこそ、わたくしもせっせと瞑想にはげんでいるわけでございますよ、ええ(-ω-`*)

 

瞑想が脳に与える効果

 

『瞑想』は【解脱】をするために欠かせないものですが、日常生活をするうえでもよい効果があります。

 

人生というのはやってもやっても終わりがなく、それがものすごいストレスになっているわけです。

脳というのは「失敗してはいけない」という気持ちで働いています。

なにしろ失敗したら「死」に直結するわけですから、死なないために「失敗しない」ように常にがんばって働いています。

 

しかし私たちは常日頃から妄想を頭のなかで回転させ続けて「失敗」を脳に叩き込んでいます。

脳は失敗したくないのに、次から次へと失敗を脳に叩き込むので、脳が退化してしまうのです。

それが年をとってからの「認知症」や「アルツハイマー」となってあらわれてくるのです。

 

脳には「うまくいっている」というデーターが必要なのです。

ですから、瞑想で瞬間、瞬間をこまかく区切って観察し、脳に「うまくいっているよ~」というデーターを送ってあげるのです。

そうすることによって「生きる」という終わりのない作業に対するストレスを無くしていくのです。

「失敗してない」と脳が判断すると心が成長していきます。

 

ですから、やはり日頃から瞑想をして脳を元気づけてあげることが大切なのです。

 

 

まとめ

 

このことから考えてみると、瞑想をするときもできるだけ「できた!」ということを積極的に脳に伝えてあげてもいいんじゃないでしょうか?。

 

これは特に「歩く瞑想」「食事の観察」のときにやりやすいと思います。

例えば歩く瞑想をしているときに、一定の区間に妄想が入らなかったら「よし、できた!」と脳に送りこんであげるといいのではないかと思います。

 

実際、先日の誓教寺での「瞑想会」でも、歩く瞑想をするときに部屋の端から端まで歩いたときに、そこに妄想がはいらなければ「よし!」と確認しながらやったほうが妄想が入りにくかったです。

 

また【ヴェーラーマー経】でも一瞬でもヴィパッサナーをやることこそ一番功徳が積めると教えてますよね。

 

「できた!」ということを脳に送りつづけてあげるというのは、瞑想を続けるモチベーションを上げていくのにも必要なことだと思います。

というわけで、みなさま、せっせと瞑想実践にはげんでくださいませね(o゚▽゚)o

 

みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/

 

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