ネガティヴ感情は【気づき】のもと
ネガティヴな感情を否定しないほうがいい
ネガティヴな感情、例えば怒り、悲しみ、落ち込み、空しさなどを感じたとき、私たちはその感情を「いやだ」と否定してしまいます。
実際、そのようなネガティヴな感情はとても辛いものです。
辛くて辛くて、その感情からどうやったら浮上できるのかと、苦しみもがきます。
息をするのも苦しいほどの怒り、涙も出ないほどの悲しみ、むなしさ。
しかし私が大きな【気づき】を得ることができたのは、いつだってネガティヴな感情をひたすら観察することからでした。
私たちはネガティヴな感情から逃げようと、どうしたら逃げられるのかと常にそればかりを考えてしまいがちですが、ネガティヴな感情というのは実はとても観察しやすいというメリットがあるのです。
普段、何もないときは私たちは自分の感情に目を向けることはありません。
『マインドフルネスに生きる』とか『念をもって、瞬間瞬間に【気づき】ながら生きる』とか、本当はそうやって生きるのがいいのだけれど、いつの間にやら、雑念や妄想にひたったまま、時間が過ぎています。
しかしそうやって無意識に生きていると、辛いことや、悲しいことがあったとき、ネガティヴな感情にとりつかれ、ふりまわされてしまうことになります。
ですので、そういうつらい時こそ、ネガティヴな感情にふりまわされ、否定するのではなく、ひたすら観察するようにしてみましょう。
ネガティヴな感情は心のサイン
最近、ふと思ったのが【ネガティヴな感情】というのは、心が何かに気づいて欲しいというサインではないかということです。
ネガティヴな感情は『今現在のつらい状況』を引きおこした心の傷や記憶からの声ではないかと思うのです。
無意識に生きていると、そういった心のサインに気づくことができません。
意識的に生きて、自分の感情から目をそらさず、心をひたすら観察していると、いろいろと【気づく】ことが多くなります。
心を観察するというのは、つらい感情を抑圧するのではなく、心の声に耳をかたむけるということになるのかもしれません。
心がつらくてどうしようもないときは
そんなことを言っても、やはりネガティヴな感情はつらいもの。
心がつらくてどうしようもないときには、まずは自分の呼吸に意識を向けてみましょう。
呼吸に無理やり意識を向けることで、頭のなかで色々な思考がグルグルまわるのを強制停止させるのです。
しかし、すぐにまた思考がグルグルまわりはじめることでしょう。
そうしたら、また呼吸に意識をもどします。
それを何回も何回もひたすら繰り返します。
そして、あんまり心に無理をさせずに、何かしなくてはいけないことがあっても、すべて後回しにしてとりあえず心の安静を最優先に考えましょう。
だれか信用のおける人に相談してみてもいいでしょう。
相談できる人の存在があるだけでも、心強くなります。
心はどんどん変化していく
今日は落ち込んでいたけど、寝て起きたら少しましになっていたということはよくありますね。
ですから今のつらい状況がずーっと続くのではなく、変化するものだということを頭にいれておきましょう。
そして呼吸を意識しながら、ひたすら自分の心を観察しましょう。
すると、ある瞬間【気づき】が訪れます。
心が少し軽くなります。
【気づき】が訪れるたびに、少し心が軽くなる経験をされることでしょう。

大きな【気づき】になると反動がくるかもしれない
心を観察していると、小さな【気づき】は頻繁におこるようになります。
しかし人生を左右するほどの大きな【気づき】になると、心があまりに急激に変化するためか、しばらくすると反動でものすごい落ち込みに襲われることがあります。
(もしかしたら私だけかもしれませんが)
おそらく、心があまりに急激な変化をしたため、現実とのギャップについていけなくなるためではないかと思われます。
しかし、それも何日かすると落ち着いてきて、心がしっかりしてきます。
今回は【気づき】が大きかったためか、反動もすごくて、かなり大きな落ちこみにおそわれましたが、今は落ちつきました。
こうなると心が前より強くなっている実感があります。
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生きていれば、心の浮き沈みは起こるものです。
それもまた変化していくもの、消えていくものだと理解していれば、どんなに心がつらい状況でも乗り越えていくことができます。
つらいことから逃げるのではなく、観察すること。
実践するのは難しいけれど、結局これが人生の難局を乗りこえる一番の近道だと実感しているのです。
みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/