村上春樹さんに学ぶ暗闇人生脱出法(Part2) 観察すること


自分の心を観察する

 

さて、前回「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」が村上春樹さんの『ゴリゴリ期』での体験をディフォルメしたものであり、また『ゴリゴリ期』脱出の指南書でもあると書きました。

 

関連記事:
「村上春樹さんに学ぶ暗闇人生脱出法(Part1) 心の壁」

「頑張っても頑張っても報われないと思っているなら~それは人生におけるゴリゴリ期です」

 

今回はその詳しい内容を説明していきます。



 

現実世界【ハードボイルドワンダーランド】の主人公である「私」は、おそらく大変ナイーブで繊細な人なのですが、そのため段々と社会との関わりを制限するようになり、その本来の優しさを心の奥に閉じ込めて生きているような人です。
要するに理由はどうあれかなり「利己的」に生きているわけです。

 

彼の意識の中の【世界の終り】で、潜在意識である「影」が狭い部屋に閉じ込められ、自由を制限されたところから、次第に【ハードボイルドワンダーランド】の主人公「私」に不幸としかいいようのない事態が次々と襲い掛かります。

 

【世界の終り】で冬が厳しくなり「影」が弱るにつれて【ハードボイルドワンダーランド】の「私」は悪夢のような事態に陥っていきます。
彼は言います。

「悪いことは重なるものなんだよ」と。

 

私達も『ゴリゴリ期』においては、同様に「悪いこと」が次々と起こり始めます。

望まないこと、起こって欲しくないこと、辛いこと、様々なことがまさしく悪夢のように起こり始めるのです。

 

ついに【ハードボイルドワンダーランド】の「私」は「やみくろ」という人喰い生物のいる地獄のような地下世界を探検しなければならない羽目に陥りますが、これも『ゴリゴリ期』をよく表現していると思います。

 

私も『ゴリゴリ期』においては出口の見えない真っ暗なトンネルの中をずっとさまよっている気がして「いつになったらこの暗闇から抜け出せるのだろう」と思っていました。

 

しかし『ゴリゴリ期』脱出法の指南書でもあるこの本では、脱出方法もきちんと書かれています。

これからこの本に沿って『ゴリゴリ期』脱出法をご説明していきます。

 

キーワード1:観察すること
【世界の終り】で「影」は「僕」に街の地図を作るように指示をします。

「まずこの街の地図を作るんだ。それも他人に聞くんじゃなくて君が自分の足と目でひとつひとつ確かめた地図だ。目についたものはそこにひとつ残らず描きこんでくれ。どんな小さなことでもだ」

 

私達も同様に、自分の心を観察するところから始めなくてはなりません。

テーラワーダ仏教ではお釈迦様が奨められた「ヴィパッサナー瞑想」という瞑想がありますが「ヴィパッサナー」とは「観察する」という意味です。
「ヴィパッサナー瞑想」についてはまた改めてご説明しますが、まずは自分の心をあたかも地図を作るように細かく観察する必要があります。

 

観察することにより自分の心がどのように働いているのかが次第に解ってきます。

様々なことに気付くようになります。

そのようにして「心の壁」の出口を探すのです。

 

キーワード2:導いてくれる存在
【ハードボイルドワンダーランド】において主人公を地下世界の中を案内する17歳の太った女の子がいます。

彼女は太っているにもかかわらず、美しく、ピンクのスーツが似合い、疲れを知らず、外国語は4つもできるし、ピアノとアルト・サックスもできるし、通信機も組み立てることができて、尚且つ航海術や綱渡りも習っており、サンドウィッチもおいしく作ることが出来るスーパーガールです。

 

彼女は、真っ暗闇の地下世界で主人公である「私」を励ましたり、叱ったりしながら的確に誘導します。

この女の子がいなければ、主人公は地下世界を脱出することは不可能でした。

太って、美しくて、ピンク色の彼女は主人公を導く「天使」のようなイメージです。

 

私達も『ゴリゴリ期』という暗闇をやみくもに動いても、脱出することは不可能です。

正しい方向へ導いてくれる「ピンク色の太ったスーパーガール」のような存在が必要なのです。

 

私の場合はそれが「原始仏教(テーラワーダ仏教)」でした。

仏教とはそもそもお釈迦様が人が幸せに生きるためにどうしたらいいのかを智慧によって教えられたものなのですが、日本では仏教と言えば葬式や法事くらいにお経を聞くくらいにしかなじみのないものになってしまっているので、残念なことにその教えの素晴らしさがわからなくなっています。

 

皆さんも一度「日本テーラワーダ仏教教会」のHPを覗いて見られるといいですよ。
『ゴリゴリ期』脱出のヒントが盛り沢山です。

 

「村上春樹さんに学ぶ暗闇人生脱出法(Part3) 受け入れる」に続きます。

 






 記事一覧はこちら→「心を洗う」


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