心から感謝できているか?
感謝はとても大切なことだけれど
「感謝することが大切です」、「何事にも感謝の気持ちを持ちましょう」、「感謝の心を持つとだんだんといいことが起きるようになります」、できるだけ「ありがとうございます」「感謝します」と言いましょうと感謝の大切さが叫ばれております。
私も感謝の大切さは本当によくわかっておりますし、昨日の記事も感謝することで業がよくなるというものでした。
しかしやみくもに「ありがとうございます」を言ったところで、いいことが起こるようになるかというと、それはまた別問題です。
何事も「心」が決めるのです。
すべては「心」が先行するのです。
ということは「感謝する」という行為に「心」が伴っていないと、まったく意味の無いものになります。
いいことが起こるからと「ありがとうございます」を何万回も唱えたところで、怒りの心でやっても望むような結果が得られるとは到底思えません。
事実、わたしも以前「ありがとうございます」とホ・オポノポノで唱えていたことがありますが、怒りの心でやっていたため効果がないどころか、望まないことばかり起きていました。
自分がやってみて痛い目にあったので、みなさまにはよくよく注意していただきたいと思います。
言葉で心が変化するというのは事実
しかし、言葉によって心が変化するというのも事実です。
ですので「自分は感謝の心を育てるために何がおきても【ありがとうございます】と言います」と決意したうえで「ありがとうございます」「感謝します」と言うなら効果が期待できるかもしれません。
そして同時に怒りの心やわがままな心、妬み、嫉妬、悪意の心を持たないように心がけることが大切です。
気持ちが伴わなくても「ありがとうございます」と言いつづければいいと本には書いてありますが、やさしい素直な気持ちでやらないとほぼ確実に効果は出てこないと断言できます。
もしくは「サマタ瞑想」と割りきって心を無にして「ありがとうございます」と言いつづけるなら、少なくとも集中力は身につきます。
サマタ瞑想に関する記事はこちら→『ホ・オポノポノは大逆境時にやるのは少々危険かもしれない』
あなたは損な生き方をしていませんか?
かなり昔、新聞かなんかで『がんばっている人に「がんばって」というのは、その人を余計追いつめるので逆効果です』というようなことが書いてあり、その時には「なるほどな~、気を付けないといけないよね」と思ったのですが、今は少しちがった感想をもっています。
「がんばって」というのは、日本語の励ましの言葉の中でもいちばん短いフレーズで言いやすいものですし、励ましの言葉として根付いているものです。
ですので、やはりがんばっている人をみたら「がんばって」と励ましの言葉をかけてしますものですし、ほかの言葉に置きかえようとしても中々むずかしいものです。
よく「私、がんばってるのに【がんばって】と言われるとイラつく」というようなことが書いてあるのを目にすることがあるのですが、これってものすごく損な生き方なんですね。
そもそも励ましてもらうということ自体がたいへんありがたいことなのです。
そのがんばっている人も、大変なことも事実だろうし、ものすごくがんばっていることも事実だと思います。
しかし、それはそれ、これはこれです。
励ましてもらったのなら言葉がどうであろうと変な理屈をつけて怒りの心をもたないで、感謝すればいいのです。
それをいちいち「がんばっている人に【がんばって】というのは無神経だ」なんて怒りの心を持ち出してくるから、いつまで経っても空回りしてしまうことになるのだと思います。
日本に息苦しさを感じるのも、こういった一見細やかな心くばりにみえる無意味な行為を押し付ける風潮にあるのだろうと思います。
幸せになりたいのなら、まずは相手の好意(たとえそれが上辺だけのものであったとしても)に感謝することから始めたほうがいいでしょう。
気をつけて観察すると、私たちは何にでも「怒り」の感情で対処してしまいがちです。
それが何をやってもうまくいかない原因になっているのです。
ですので、自分の心をよく観察し、励ましていただいたら、少なくとも怒りの心で返すようなことはしないようにしましょう。
悪い業を増やせば増やすほど、悪い結果を受け取ってしまうことになりますからお互い気を付けましょうね( ゚▽゚)/
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