パワハラ撲滅への道のり~変える勇気、耐える勇気(Part5)


 

パワハラ解決!

 

後悔

 

パワハラ撲滅への道のり~変える勇気、耐える勇気(Part4)からの続きになります。

 

さて、会社側に『風神』・『雷神』のパワハラへの厳重注意の要望書を提出したのですが、いざ要望書を提出するといきなり自分を試されるようなことが起きました。

どういうことかというと、この要望書に賛成していた人たちがあからさまにわたしを避けたのです。






もちろん、いつもと変わらず接してくれる人もいたのですが、この要望書にかかわった人のほとんどが、『風神』・『雷神』からの報復をおそれ、自分は関わっていないということにしたかったようで極力わたしと接するのを避けているようでした。

 

特にこの要望書作成を一緒に作成した『風神』の班の人は、『風神』にばれることを恐れ、要望書を提出したことを激しく後悔して「やっぱりやるんじゃなかった」などと言いだす始末。

 

で、当のわたしというと、このような態度をとられてもちろん気持ちよくはなかったのですが、「まあ、人ってこんなもんだよな~」と思い放っておくことにしたのです。

 

別に「人ってほんとうにずるいよね!ふんっ」というような怒りの感情で思ったからではありません。

彼女らの不安や恐れ、ずるさなどがよくわかったからなのです。

 

仏教を学び、瞑想を通して、わたしは自分の心のなかにもあるそういった不安・恐れ、ずるさなどを知ったのです。

自分の中にもあるのに、彼女らがそういう態度をとったからといって非難することはできません。

わたしにできるのはそういった状況を受け入れ、どのように変化していくかを見守るだけでした。

 

そうして何日か経って『風神』・『雷神』からの報復がないということがわかってくると、みんなまたもとの態度にもどっていき、いつもの日常にもどったのでした。

 

しかし、ここでわたしがみんなの態度に対して「なによ!みんなのためを思って要望書を提出してあげたのに!」というような怒りの態度をとったとしたら、おそらく事態は悪い方向へと変わっていたことと思います。

怒りの感情を持たず、受け流していったからこそ第一関門を無事に突破できたのです。

 

「平常心を保つこと」

これって何かをなしとげようとするとき本当に大切なことです。

 

さて、今回のわたしの場合、内部告発というほどおおげさなものではなかったのですが、おそらく内部告発する人のほとんどが、同じような経験をされるのではないかと思います。

賛同者と思っていた人たちのいきなりの離反など、されるとものすごいショックでしょう。

会社側を敵にまわし、味方と思っていた人たちに態度を変えられたら、精神的に相当追い詰められることと思います。

内部告発がうまくいかないというのはこのようなことが起こるというのも原因の一つではないでしょうか。

 

しかし「やらない」選択をするよりは「やる」選択をしたほうがいいとわたしは思います。

相当の覚悟が必要になるし、自分にとってメリットがないように思えないかもしれないけれど、放っておくほうが将来的には会社にとっても自分にとってもデメリットが大きいのです。

 

なぜかというと何もせず放っておくというのは「無知の煩悩」だからです。

「無知の煩悩」で物事を判断すると、結果はすこぶる悪くなります。

 

とはいえ、難しいことなんですけどね。

ただ、そういった人がもっと増えたら、今の日本は劇的に変わるんだろうな~とは思います。



 

怒りは勇気になりえない

 

ところで、どうして「風神」の班の人は後悔したのでしょうか。

それは怒りの感情にまかせて賛同したからです。

その怒りの感情が、恐れや不安によって「後悔」に変わったのです。

 

「勇気」というのは、覚悟を決めて事にあたる気概をもつことだとわたしは思っていますが、みんなは怒りと勇気を勘違いしたのです。

怒りはただの感情です。

欲や怒りといった感情に流されて行動しても、結果はうまくいきません。

何かを決断するときは感情に流されるのではなく、覚悟を決めて決断しなければ絶対に失敗します。

そしてわたしはというと今回の件で、人を扇動するというのは案外簡単なものだと実感したのです。

怒りをたきつければ、人はいとも簡単に洗脳・扇動されてしまうものなんです。

わたしはやりませんけど、世の中にはそういったことに長けている人が大勢います。

みなさん自分の感情に流されないように気をつけましょうね。

 

変化したこと

 

さて、『要望書』を提出して、大きな変化がありました。

『雷神』がものすごくやさしくなったのです。

それはもう劇的な変化でした。

 

そもそも『雷神』はとても精神的にとても弱い人なのです。

誰かから「まちがっている」とつっこまれることをものすごく怖れていました。

そういった自分の弱みをみせないために、まわりにきつく当たっていたのです。

もっと自分の弱さをさらけ出せば楽になれるのにと、いつもわたしは思っていました。

 

そういった人なので、注意をうけたことがものすごいショックだったのかもしれません。

一日して心をすっかり入れかえてしまったのです。

 

本来『雷神』は素直な人なのでしょう。

自分を変えるのに「素直」なことって大事です。

 

要望書を提出したことは『雷神』にとっても、周りの人にとってもとてもいいことになったのでした。

 

耐える勇気

 

『雷神』は注意を受けたことで、すぐに心を入れかえたのですが、『風神』はそう簡単にはいきませんでした。

 

要望書を提出したのがわたしであることにすぐに気づき、徹底的にわたしを無視して、自分とかかわる作業から全てわたしを排除したのです。

もちろん普段からの態度も改めることはありませんでした。

誰でも「自分は正しい!」と思いこんでいるので、これは仕方のないことです。

 

わたしとしては最初から自分がやったということはすぐにばれるだろうと思っていたし、覚悟もしていたので、『風神』の態度に腹を立てるということもありませんでした。

 

人使いのあらい人なので、作業から外されてむしろラッキーと思っていました。

 

ただ残念に思ったのは、けっこう気さくに話していた別の部署の上司もわたしを無視するようになったのです。

その上司は『風神』と仲がいいので、『風神』にいろいろ聞いたためと思われます。

 

上司の立場なら、『風神』に注意するとかたしなめるとかしたほうがいいと思うのですが、やはり人間というのは感情で動くものなのです。

自分の好きな人が悪く言われたら腹をたて逆恨みをして、今まできさくに話していた人に対して平気で無視したり冷たい態度をとるものなのです。

 

もちろん徹底的に無視されたり、冷たい態度をとられることにたいして気分がいいわけはありませんでしたが、Oさんが受けた仕打ちに比べたら、こんなのはなんでもないことです。

「受けてたったる!」というくらいの気持ちでいました。

 

そりゃ、みんな仲良くできたらそれに越したことはありません。

それが一番いいことだとわたしだって思います。

 

しかし、人生においてはたとえ嫌われたとしても、自分を貫かなくてはならないときがあるとわたしは思うのです。

 

自分が始めたことですから、何が起きても受け入れて動じないと心に決めていました。

そして様子を見続けたのです。

あまり『風神』の態度がひどくなるようなら、また新たな対策をとろうと思っていました。

 

 

終焉

 

さて『風神』と『風神』と仲のいい上司に無視されるようになって2か月くらいたったときのことです。

事態はあっけなく終わってしまいました。

 

ある日、二人の態度がいきなり急変したのです。

上司は普通に話しかけてくるようになり、『風神』もふつうに仕事をよく頼んでくるようになりました。

 

何か二人が心を入れかえるきっかけがあったのだと思いますが、実際のところわたしも本当のことはわかりません。

ただ思い当たるのは、二人の態度が急変する二日くらい前に、ベトナム研修生の子が一人仕事をやめて、ベトナムに帰ったのです。

 

その子はとても頭がよく日本語もけっこう話せたのですが『風神』からすごく嫌われていたのです。

『風神』は自分が嫌いになった人には徹底して辛くあたるのです。

 

推測ですが、おそらくその子が『風神』のひどい仕打ちを上の人たちにぶちまけたのではないでしょうか。

その子の言った内容と、わたしの要望書の内容が一緒だったため『風神』は再度注意をうけたものと思われます。

 

そうして今、『風神』も遅ればせながら注意されたところをなおし、善いリーダーになろうと努力していますし、みんなも二人におびえることなくリラックスして明るく仕事をするようになりました。

 

これこそがわたしが見たかった光景でした。

もちろん人間ですから、日々の仕事の中で多少の衝突や軋轢(あつれき)は生じるでしょうが、基本的に仕事はみんなで楽しくやるものです。

いろいろあったけれど、がんばってよかったと思います。

 

そして、このような善い結果になったのは、わたしが仏教で心について学んでいたからこそできたことです。

以前の私だったら、すぐに怒って途中で全部投げ出して仕事をやめていたと思います。

 

スマナサーラ長老の教えてくださった仏教が、自分が正しいと信じた道をまっすぐ歩く勇気、辛い状況におちいっても冷静に耐える勇気をわたしに与えてくれたのです。

 

勇気をもつことの大切さを、わたしは今回の件で学ぶことができました。

勇気がなければ何事も変えることはできないし、自分の望む結果を得ることもできないのです。

 

また、この会社でさまざまな人に出会い、いろいろなことがおこったことでわたしは大きく成長することができました。

けれども、もうここで学ぶべきことはない気がするのです。

やるべきことはすべてやりきった気がするのです。

まだ、今後どうするかは決めていませんが、もうこの会社を卒業してもいいんじゃないかと思い始めています。

具体的なことはまだ何も決めていませんが、何かきっかけがあればいいなと思います。

 

余談

 

さて、大変長らくお待たせいたしました!『実験』の結果発表~!で書きましたように、この時期「気づき」が多くおこり、執着の一つがとれたのですが、この二日後くらいに『風神』と『風神』と仲のいい上司の態度が急変したのです。

不思議なもんです。

 

さて、記録のために今回の件について書きましたが、けっこう自分にとっても厳しい内容だったので、心の整理をしながら書かなくてはならなくて時間もかかったし、長くなってしまいました(^◇^;)

 

それでも、この記事が一人でもパワハラに悩んでいる人の参考になればいいなと思います。

 

みなさまが幸せでありますように( ゚▽゚)/

 





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