ヴィパッサナーとマインドフルネス


いま巷で話題の【マインドフルネス】

 

 

じつは【ヴィパッサナー】と同じ意味です

 

最近、よく【マインドフルネス】という言葉を聞くようになってきました。

マスコミにもとりあげられ、心理療法にも取りいれられるようになっています。




 

【マインドフルネス】とはアメリカから入ってきた「こころのエクササイズ」のことなんですが、ようは【ヴィパッサナー瞑想】のことなんですね。

 

【マインドフルネス】【ヴィパッサナー】を英語に翻訳したものです。

【ヴィパッサナー】はパーリー語といって、お釈迦様の生きておられた時代に使われていた古い言葉で「観察する」という意味です。

 

【マインドフルネス】というのは、要は自分を客観的に観察しましょうということなんですが、これはあくまで「こころのエクササイズ」として紹介されているもので、仏教から瞑想部分のみを抜き取ったものなんです。

 

そうして、アメリカから入ってきた、Googleの社員もやっているとなると、わたしたちはこぞって飛びつき、マスコミでもとりあげるんですね。

 

あいもかわらず、私たちのアメリカ信仰は根深いようです(笑)。

 

さて、日本テーラワーダ仏教協会の発行している『Paṭipadā(パティパダー)』の7月号の質問コーナーに【マインドフルネス】に関する質問が載っていました。

 

その質問とは、【マインドフルネス】はおもに「ストレス低減法」というものになっていて、社員のストレスを低減して収益をあげるとか、仕事の能率をあげるとか、世俗間的な目的をもったものに見えるが、それは自我をますます大きくさせるだけなのではないかというものでした。

※そもそも、仏教では『自我を無くす』とうことを目的にしているのに【マインドフルネス】はその逆をいくのではないかという指摘です。

 

 

それに対するスマナサーラ長老の答え

 

わたしもそう思います。

アメリカ人というのは何でも商売にする能力をもっています。

元々仏教から「マインドフルネス・トレーニング」を学んで、それを商品として売り出すのです。

 

アメリカ社会というのは、みんな精神的にすごく混乱していて、おちつきがなくて、おびえて、極端な不安を抱えて生きているのです。

そのうえで、アメリカは自由な社会だと言っているのです。

自由といっても相当やばい社会なのです。

外に出たら命の危険が高くて、無事に帰れるかどうかもわからない。

みんな銃をもっていますしね。

 

ですから、みんなひどい精神状態でいくらか落ち着くために【マインドフルネス】をやっているだけのことですから、日本のような平和な社会にはアメリカと同じやりかたは必要ないと思います。

 

日本人が実践したほうがいいのは【慈悲】

 

日本人が【マインドフルネス】を会社や自分が儲かるために実践するよりも、日本社会が【慈悲】を実践して「人や社会の役に立つ」・「人助けのために仕事をする」というふうに気持ちが変わって、バリバリ働き始めたらすごい国になると思います。

 

もともと研究する能力や勤勉に働く能力を国民性としてもっているので、そこをうまく使い【慈悲】を実践していけば、世界から遅れてしまった部分もとりもどせるし、物事もうまくいくようになると思います。

(スマナサーラ長老談)

スマナサーラ長老

 

入口はどこからでもいいと思う

 

私たちはものごとがうまくいかないと、いろいろ試してみたくなります。

わたしも実際いろいろ試してみたものです。

例えば「ホ・オポノポノ」「引き寄せの法則」といったようなものですね。

 

【マインドフルネス】もそのひとつになっているみたいです。

とはいえ、やはり初めから自分の心を清らかにするために瞑想を実践しましょうといっても、それもまた難しいと思います。

 

しかし【マインドフルネス】を実践していっても、思ったような効果が期待できない人が多いと思います。

 

心を変えるには【観察】【慈悲】が両輪となって、いい方向へと変わっていくものだということがわかっていないと、いくら【マインドフルネス】をやったところで期待外れということになりかねません。

 

「こうなりたい」・「ああなりたい」というような欲の心でやっても、あんまりうまくいかないんですね。

 

ただ、ああでもない、こうでもないとやっているうちに、次第に自分の心の状態がわかってくれば、「ああ、やっぱり心をきれいにしていかないとだめなんだな」ということがわかってくる人もでてくるでしょう。

 

そこからあらためて仏教を学んで行ってもいいんじゃないかなと思います。

 

心を変えていくには【観察すること】がとても大切なんだけれど、それだけでは片手落ちですよというお話でした( ゚▽゚)/

 

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