許すのが難しいのはエゴが邪魔をするため
許したいのに許せない
許したいのに許せない、何度も許そうとするけれど失敗してしまう、おそらく許せない人がいる殆どの方がこのジレンマに陥ってしまっているのではないでしょうか?
もう長い間許せない人がいて、怒りを抱えて生きてきたけど怒りを抱えるのに疲れてしまったという私のような人は多いと思います。
しかし、いざ許そうとすると許せないんですね。
すごくすご~く難しいんです。
それは何故かというとエゴが邪魔をして、あなたになんとしてでも許させまいとするからです。
だから、あなたが許せない人を許すには、まず自分のエゴとの闘いに勝つ必要があります。
エゴは感情でしか判断できません。
ですので、理性は「許したほうがいい」と判断しても、エゴが怒りの感情で「嫌だ」と猛烈に反対してくるので、結局エゴに引きずられて許せなくなってしまうのです。
私とエゴの猛烈バトル
もちろん、私もエゴと闘いました。
まさしく死闘。
エゴとの闘いは一筋縄ではいきませんでした。
だから、皆さんが許したくても許せないという状態に陥ってしまうのも私には十分理解できます。
だから、私が自分のエゴとどのように闘ったかを書くことにしました。
それを参考にしていただいて、皆さんがエゴとの闘いに勝利し、許すことで少しでも心が楽になれることを願っています。
夜明け前が一番暗いとはよく言った
さて昨年の11月の誓教寺の瞑想実践会(6泊7日)に参加したとき、私はある決意をもっていました。
瞑想を始めて5年。
※まずはこちらをお読みください→『もし、あなたに許せない人がいて苦しんでいるのなら』
様々な気づきはあったにも関わらず、私をめぐる状況は好転することなく、私の心は疲れていました。
正直、もうがんばれないと思っていたのです。
だって5年も自分なりにがんばってきて、自分の望む結果が出なければ、誰だってへこたれてしまうと思われませんか?
だから、この瞑想会で絶対に何か結果を出して帰ろうと固く決意していたのです。
それで、瞑想会の際にあったスマナサーラ長老との個人面談の時に、そのことについて相談したのです。
「どうすれば、この状況を乗り越えて状況をよくしていくことができますか?私に足りないものは何ですか」と?
スマナサーラ長老の答えは一言でいうと
「あきらめなさい。状況はあなたの思うようには絶対に変わらん」と言うものでした(前後に多少ありますが、短くするとこうなります)。
ガーーーァン(((゚Д゚)))
そのときの私のショックを皆さん想像できますか?
5年もひたすらがんばってきたのは、今の状況を乗り越えて、好転させるため、それだけのためにがんばってきたのに、それを完全に否定されたのです。
私の望みは何も叶うことはない・・・。
そのときの絶望感はとても言葉に表せません。
私の5年の努力は無駄だった・・・。
私はゴール直前でまたすごろくのふりだしにひきもどされたような、そんな孤独感と絶望感の中で、茫然としていたのでした。
まったく「夜明け前が一番暗い」とはよく言ったものです。
私は身をもって、それを体験することになったのでした。
『倒れても倒れても立ち上がれ:許すこと、それは自分との闘い~私とエゴのガチバトル』に続きます。